今では第一原理計算は、物質の構造、機能の起源などを解析するための「実験ツール」としてだけでなく、未知の構造の新材料の設計・開発にも応用されるようになっています。
本講義の第1回は、特に学生、初学者、あるいは、これから計算機科学を研究・開発に利用していきたいと考えている方を対象に、「第一原理計算」によってどのような情報が得られるのか、どのように材料研究に使うことができるかについて、実例を含めて紹介いたします。
第2回目では、第一原理計算の基礎となる量子理論、バンド理論、密度汎関数理論について、量子力学方程式の導出に関する一般的な手続きとさまざまな定式化の紹介、実空間描像によるバンド理論の理解、原子価結合法と分子軌道法の比較による交換相互作用と電子相関相互作用を通して、密度汎関数法を利用する際に注意すべき点を理解することを目的とします。
第3回目では、第1回、第2回の講義を通じて参加者から質問、あるいは、トピックスの提案をいただき、それらに答える形で講義を進めます。
本チュートリアルでは、関連する簡単なpythonプログラム (クローニッヒ・ペニーモデル、平面波法、転送行列法、半導体統計など)を参加者と共有し、必要に応じて実演をいたします。
日時 |
第1回 2020年11月2日(月) 9:00 - 10:30 第2回 2020年11月9日(月) 9:00 - 10:30 第3回 2020年11月16日(月) 9:00 - 10:30 |
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会場 |
オンライン開催(Zoom) |
講演者 |
東京工業大学 科学技術創成研究院フロンティア材料研究所 教授 神谷利夫 |
講演テーマ |
第1回「第一原理計算でなにができるか」 第2回「量子力学、バンド理論の基礎と密度汎関数の問題」 第3回「第一原理計算に関する話題、Q&A(参加者からのリクエスト)」 |
申し込み |
申し込みフォームよりお申し込みください。 ※ 東工大の方は、東工大メールアドレスでご登録ください。 ※ 登録後、2日以内に参加用リンクを掲載したメールを送信します。 お申込みに関する連絡先:kenkyushien@msl.titech.ac.jp |
主催 |
フロンティア材料研究所 |
共催 |
物質・情報卓越教育院 |
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