東京工業大学社会人教育院(2016年度から社会人アカデミーに改称)では、昨年度ご好評をいただいた理工系一般プログラムを本年度も開講予定です。
2016年度は「環境科学」、「環境工学リサイクルコース」、「環境工学エネルギーコース」、「食の安全と安心」の4コースとして新規開講いたします。
各コースへのお申込み方法等はこちらのページをご覧ください。
理工系一般プログラムの特徴
- 理工系一般プログラムは、私たちを取り巻く生活環境に焦点を当て、受講者自身で新たに問題と解決策について考えていただく位置づけとして実施しています。
- コースは「環境科学」「環境工学リサイクルコース」「環境工学エネルギーコース」「食の安全と安心」の4つで、理工系に基本を置く学問を様々な視点から学んでいただきます。
- 大学・大学院レベルの講義内容となります。
- 受講の動機付けが明確であれば年齢等の受講資格は問いません。
- 各コースともに2016年4月下旬より開講(全講義終了後、最終レポート課題あり)。
各コースの概要
「環境科学」(コースレベル:初・中級)
環境の科学について概説します。環境科学はわからない部分が多く複合的な応用分野を数多く含んでいるので、個別的な知識の集積や性急・一面的な結論を述べるのではなく、いろいろな考え方があることを並列的に論述し、受講者の科学的・合理的な環境観や柔軟な判断力を育てる一助になることを目指します。理工系向きにのみならず、文科系や一般市民にもわかりやすい内容で構成されています。講師は、"環境"に関して研究・教育を重ねてきた大学・研究機関のスペシャリストたちが担当します。
受講期間:2016年4月23日(土)~6月18日(土)
受講をおすすめする方:
- 地球環境問題についてきちんと学習したい方
- 環境保全活動等へ参加するにあたり、地球環境の基本的な知識を得たい方
- 大学において地球環境に関連する科目を専攻する予定で、具体的な学習内容をイメージしたい高校生等
「環境工学①リサイクルコース」(コースレベル:中級)
環境問題としては、地球規模における環境問題と、より生活に密着した地域環境とに大別されます。ここでは、地域環境に影響の大きい廃棄物処理と、地球環境に大きな影響を与えるエネルギーに焦点を当て、基幹となる個々のシステムを紹介するとともに、問題点とその解決策、今後のあり方について、現場に精通したエンジニアの立場から、安全で安定したシステム構築について論じます。また、それぞれが現在おかれている状況と今後の方向性について、グローバルな立場から持続可能な社会構築の可能性について指摘します。主に当該分野のエンジニアを長く経験した者たちが講師を担当します。
受講期間:2016年4月22日(金)~6月17日(金)
受講をおすすめする方:
- ご自身の仕事において、"廃棄物処理"、"リサイクル"の知識を習得する必要がある方
- 地球環境問題において上記キーワードに関連した学習をしたい方
「環境工学②エネルギーコース」(コースレベル:中級)
環境問題としては、地球規模における環境問題と、より生活に密着した地域環境とに大別されます。ここでは、地域環境に影響の大きい廃棄物処理と、地球環境に大きな影響を与えるエネルギーに焦点を当て、基幹となる個々のシステムを紹介するとともに、問題点とその解決策、今後のあり方について、現場に精通したエンジニアの立場から、安全で安定したシステム構築について論じます。また、それぞれが現在おかれている状況と今後の方向性について、グローバルな立場から持続可能な社会構築の可能性について指摘します。主に当該分野のエンジニアを長く経験した者たちが講師を担当します。
受講期間:2016年6月24日(金)~8月19日(金)
受講をおすすめする方:
- ご自身の仕事において、"エネルギー"の知識を習得する必要がある方
- 地球環境問題において上記キーワードに関連した学習をしたい方
「食の安全と安心」(コースレベル:基礎)
我々は、多様性に富んだ食生活を享受し、飽食を謳歌しています。一方、カロリーベースでの自給率を見ると40%を割り込むなど輸入食品に頼らざるを得ない状況です。衛生学的には、食中毒等は減少する気配はなく、天然あるいは人工的な有害物質によって食品が様々な形で汚染され、急性あるいは慢性中毒の危険にさらされています。最近でも細菌性食中毒や放射能汚染食品あるいは食品偽装など、消費者を震撼させる事件や事故があとをたたない状況です。食の体系も加工食品を中心に保健機能食品やバイオテクノロジー応用食品の登場と変貌を遂げています。このような現状を踏まえ、食の安全確保について学びます。例年定評のある担当講師が分かりやすい説明で基礎から講義を行います。
受講期間:2016年4月19日(火)~8月2日(火)
受講をおすすめする方:
- ご自身の仕事において、食品に潜む危険や問題、その対応策を知っておく必要がある方
- 食品の善し悪しがきちんと判断できる賢い消費者になりたい方