2015年から始まった東工大コンサートシリーズ(Art Meets Engineering@Tokyo Tech)の2016年度第2回目は、パリへのオマージュをお送りします。
前半の最初に演奏されるカルメンは、生涯スペインの地を踏むことがなかったビゼーのフランス語のオペラで、パリのオペラ=コミックで初演されました。その印象的なメロディを用いた幻想曲がいくつも作曲されていますが、今回は、トロンボーンの名手・藤原さんの新曲を世界初演でお届けします。
続いて、パリを象徴する偉大なシャンソン歌手エディット・ピアフと作曲家フランシス・プーランクの作品と、晩秋にふさわしい枯葉をお送りします。中でもプーランクのクラリネットソナタは、春にとりあげたオーボエソナタともに死の直前の作品であり、魂を揺さぶられる傑作です。現役藝大生で日本フィルの照沼さんが登場します。
後半は、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第5番「(通称)春」です。パリは、当時の前衛音楽だったベートーヴェンを熱狂的に受け入れた土地であり、その死(1827年)の翌年に始まった交響曲全曲演奏会(特に田園)から霊感を得たベルリオーズが、1830年に幻想交響曲を作曲し、パリから新たな音楽革命が始まったのです。花の都パリにふさわしい、華やかなヴァイオリンソナタの傑作を、世界的な若手ヴァイオリニストの小林美樹さんと、同級生で友人の吉兼さん(全編のピアノをご担当いただきます。)のピアノでお楽しみいただきます。大岡山で、芸術の秋を味わってください!
本公演は、入場無料ですが入場整理券が必要です。
開催概要
日時 |
2016年11月14日(月)18:00開演(17:20開場、19:40終演予定) |
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場所 |
東京工業大学蔵前会館 くらまえホールから 東工大 大岡山キャンパス 西9号館 ディジタル多目的ホールに変更になりました。 |
出演者 |
小林美樹(ヴァイオリン)、照沼夢輝(クラリネット・日本フィル)、吉兼加奈子(ピアノ)、藤原功次郎(トロンボーン・日本フィル首席奏者) |
参加方法 |
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主催 |
東京工業大学 工学院、物質理工学院、環境・社会理工学院 |
後援 |
(公財)日本フィルハーモニー交響楽団、国際フロンティア理工学教育プログラム |
プログラム(予定)
ビゼー=藤原功次郎 カルメンセレクション(世界初演)
シャンソンの名曲から(枯葉、愛の讃歌)
プーランク エディット・ピアフを讃えて&クラリネットソナタ
ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ第5番“春”
整理券配布について
- 1.
- 東工大学生
E-mailに「氏名、所属、学年、枚数(2枚まで)」を記入の上、以下のアドレスまでお申込みください。
kok.syoukai@jim.titech.ac.jp - 2.
- 東工大教職員、研究室所属学生
E-mailに「氏名、所属、役職(学年)、内線番号、ポスト番号、枚数(4枚まで)」を記入の上、1.と同じアドレスまでお申込みください。 - 3.
- 一般の方
E-mailに「氏名、住所、電話番号、枚数(2枚まで)」をご記入の上、以下のアドレスまでお申込みください。折り返し、メールで整理券引き換え方法を送付します。(申込は、E-mailのみとさせていただきます。)
tokyotechconcert@yahoo.co.jp - 4.
- 当日券
関係者席開放およびキャンセル等による当日券がある場合、18時頃から会場で配布いたします。ただし、整理券の確約はできませんのでご了承ください。
出演者プロフィール
小林美樹 (ヴァイオリン) Miki Kobayashi
5年に一度ポーランドで行われる難関第14回ヴィエニアフスキー国際ヴァイオリンコンクールにて第2位を受賞して一躍注目を集めた新進気鋭のヴァイオリニスト。これまでに、多くの国内主要オーケストラと共演する他、マキシム・ヴェンゲーロフ氏の指揮や彼から推薦を受けたポーランド主要オーケストラと共演している。2016年春のトヨタ・マスター・プレイヤーズ・ウィーンではソリストに抜擢され国内4都市でのツアーではウィーンフィルコンサートマスター、シュトイデ氏と共演し絶賛を博す。紀尾井ホール・王子ホールほか各地でのリサイタルや、宮崎国際音楽祭・鎌倉芸術館ゾリステン等においては室内楽にも精力的な活動を展開している。2014年第24回出光音楽賞を受賞するとともにこれまでに「レコード芸術」誌の特選盤・推薦盤を含む3枚のCDをリリースしている。桐朋学園ソリストディプロマコースに特待生として入学後、明治安田クオリティオブライフ及びロームミュージックファンデーションから奨学金を得てウィーン私立音大で学んだ。これまでに徳永二男氏・パヴェル・ヴェルニコフ氏から多くの薫陶を受けたほか室内楽は東京クアルテット、毛利伯朗・岩崎洸の各氏に学んだ。
照沼夢輝 (クラリネット) Yumeki Terunuma 東京藝大&日本フィル
茨城県東海村出身。3才よりスズキメソードでピアノを、13歳より吹奏楽部でクラリネットを始める。これまでにクラリネットを吉成隆一、大熊洋子、山本正治、金子平の各氏に、サクソフォンを須川展也に師事。第四回秋吉台音楽コンクール第3位(2位なし)水戸第三高等学校音楽科を経て現在、東京芸術大学音楽学部器楽科4年次在学中。また20歳で日本フィルハーモニー交響楽団のオーディションに合格し、2015年8月より当団研究生としてクラリネット奏者を務める。
吉兼加奈子 (ピアノ) Kanako Yoshikane
オーストリア国立ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学の学士課程を審査員満場一致の最優秀で卒業し、ウィーン国立音楽大学にて学ぶ。2014年モロッコ王妃国際ピアノコンクール“エクセレンス部門”審査員満場一致の優勝(モロッコ)、2015年第2回ギャニー国際ピアノコンクール第3位(フランス)、アイローラ・プレミオ・モスカート国際コンクール第2位(イタリア)。これまでに日本各地他、ザルツブルグ、ウィーン、ゲラス、ベルリン、ワイマール、エッセン、パリなど国内外で演奏活動を行う。2013年にはドイツのレコード会社MDGよりリリースされた「Hexameron」プロジェクトに参加し各地で好評を博す。同年8月にはパデレフスキー・ピアノアカデミーに参加しトルンシンフォニーオーケストラとベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番を共演。ソロでの演奏活動に加え、近年では室内楽、リート伴奏など他の分野でも活動し、2014年にはザルツブルグ室内楽フェスティヴァルにて好演した他、ザルツブルグ・モーツァルテウム管弦楽団、ミヒャエル・シェーンヴァント指揮による定期公演にてリヒャルト・シュトラウス「町人貴族」のピアノパートを演奏。
藤原功次郎(トロンボーン)Kojiro Fujihara 日本フィル首席奏者
日本を代表するトロンボーン奏者。現在日本フィルハーモニー交響楽団首席トロンボーン奏者。洗足学園音楽大学非常勤講師。Brass Ensemble ZERO メンバー。幼少の頃より、作曲とピアノを、15歳よりトロンボーンをはじめ、国内のコンクールを制覇。国内オーケストラ客演の他、ウィーン交響楽団首席奏者など海外のオーケストラワークをこなす。日本フィルの60周年記念演奏会に天皇皇后両陛下がご臨席のもと天覧演奏会に参加。ショスタコーヴィチ交響曲第15番を演奏。絶賛される。またTV朝日題名のない音楽会『なんてったってトロンボーン』メインコメンテーター出演、ラジオ出演、雑誌など、その馴染みやすいキャラクターと雰囲気で幅広い層に指示を集める。2012年、国際管楽器コンクール(ウィーン)優勝。オーストリア名誉市民称号を授与。(アジア人初)2016年、イブラ大賞国際音楽コンクール(イタリア・シチリア島)で全部門の中で優勝(全世界で管楽器奏者で初)。カーネギーホール賞はじめ9つ全ての賞を独占受賞。2度の国際音楽コンクールを優勝を果たす。
お問い合わせ先
イベントに関するお問い合わせ
東京工業大学 物質理工学院応用化学系
准教授 小西玄一
E-mail : gkonishi@polymer.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2321
整理券に関するお問い合わせ
東工大の学生・教職員 : kok.syoukai@jim.titech.ac.jp
一般の方 : tokyotechconcert@yahoo.co.jp
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- 10月18日16:30 場所の変更があったため、修正しました。