1887(明治20)年、東京職工学校校友会文藝部によって創刊された文化雑誌『浅草文庫』。その後、『蔵前文学』『工大文藝』『大岡山文学』と誌名を変更しながら続いてきました(現在、1979年4月発行の『大岡山文学』復刊第2号・通巻第95号まで確認されています)。
1881(明治14)年に東京職工学校として創立した本学のキャンパスは、浅草蔵前に置かれました。当初、その地には江戸幕府の米蔵を転用した我が国最初の公立図書館「浅草文庫」がありました。雑誌名は、この図書館に因んでいるであろうことは疑う余地はありません。また同時に、尋常ならぬ忙しさだったという工業学校において、勉強の傍ら、文藝に関心を持つ学生達が腕を競い合うことのできる限られた表現の場であったことでしょう。濱田庄司、吉本隆明、奥野健男ほか、後に芸術家・作家・文藝評論家として活躍した、名だたる卒業生達が名を連ねていることも興味深い点です。
本展示では、蔵前時代に発行された『浅草文庫』『蔵前文学』に焦点をあてます。これら雑誌を通じ、ものづくりを学ぶ学生たちの中に生きた、文化的精神を感じ取っていただきたく存じます。
日時 |
2017年5月19日(金) - 6月9日(金) 10:30 - 16:30 |
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場所 |
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入場料 |
無料 |
博物館(百年記念館)においては、平成29年度において空調機改修工事を予定しております。改修工事の事前準備のため、全面での休館を予定しております。詳細は以下のページをご覧ください。