勝海舟は、幕末の動乱期、江戸へと迫る新政府軍の西郷隆盛と江戸城明け渡しの交渉をした幕臣として知られています。交渉のため池上本門寺に赴いた海舟は、洗足池周辺の景色を気に入り、のちに別荘を構えました。いま海舟の墓は洗足池のほとりに建っています。
このような勝海舟ゆかりの地に、いま記念館の開設準備が進んでいます。東京工業大学では、記念館のオープンに先立って、勝海舟をめぐるシンポジウムを企画いたしました。本学の福留真紀准教授(日本近世史)が、幕末に海舟が果たした役割を検証し、中島岳志教授(政治学)が、明治以降、海舟がどのように語られてきたかを考察します。また、大田区から観光・国際都市部のスポーツ・文化担当部長の町田達彦氏をお招きして、新設される勝海舟記念館についてお話しいただきます。令和という新しい時代を迎える今年、江戸から明治への激動期に生きた海舟の足跡を顧みることは大きなヒントになるでしょう。ぜひ足をお運びください。
日時 |
2019年6月20日(木) 18:00 - 20:00(17:30開場) |
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会場 |
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対象者 |
本学学生、教職員、一般 |
定員 |
200名(先着順) |
参加費 |
無料 |
申し込み |
不要 |
備考 |
主催:東工大リベラルアーツ研究教育院、大岡山地区まちづくり協議会 後援:大田区 |
今回のシンポジウムは、大田区の後援を受け、リベラルアーツ研究教育院と大岡山地区まちづくり協議会の共催で開かれるものです。
昨年11月、大岡山地区まちづくり協議会から、勝海舟記念館の開館に合わせてシンポジウムを共催することが出来ないだろうかという問合せが入りました。リベラルアーツ研究教育院では、地域社会の中での東工大のひとつのあり方を提案するにふさわしい場として開催を決め、共同して準備を進めてきました。
また、2017年のリベラルアーツ研究教育院主催の演劇ワークショップ「大岡山の物語」では、学生・教職員と大岡山周辺に在住の方が一緒になって大岡山をテーマに演劇作品を作り上げました。今年2月から3月にかけての第2弾では、勝海舟をテーマとし、歴史を学びながら5つの作品をまとめ、その充実した内容が高く評価されています。
この一連の流れがどのような形で結実するか、大変興味深いシンポジウムとなっています。
- リベラルアーツ研究教育院主催シンポジウム「勝海舟と新しい時代」 チラシ
- 研究者詳細情報(STAR Search) - 中島岳志 Takeshi Nakajima
- 研究者詳細情報(STAR Search) - 福留真紀 Maki Fukutome
- 勝海舟記念館
- 大岡山地区まちづくり協議会
- 演劇ワークショップ2017「大岡山の物語」を開催|東工大ニュース
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- 5月30日11:00 お問い合わせ先電話番号に誤りがあったため、修正しました。