2015年から始まった東工大コンサートシリーズ(Art Meets Engineering@Tokyo Tech)の2016年度第1回目は、木管楽器オーボエにスポットライトを当てます。
オーボエは、オーケストラのプリマドンナ(オペラでは主役の女性のこと)です。その多彩な音色と表情(喜怒哀楽)、時に分厚い響きを突き抜ける強さを持ち、時に他の楽器と見事に溶け込む音色が、管弦楽作品に不可欠だからでしょう。また、オーケストラのチューニングは、オーボエ首席奏者のA(ラ)の音で始まります。この楽器の魅力をリサイタルの形で味わってもらおうと思います。20世紀の傑作をピアノ、弦楽器とともに紹介する贅沢なプログラムです。今、東京のオーケストラ界で最も輝いているオーボエ奏者、日フィルの杉原由希子さんに来てもらいます。
本公演では、およそ65年前に東京藝大から東工大に移管されたお宝、ベヒシュタイン・ピアノ(1923年頃製作)を使用します。ベヒシュタインは、世界三大ピアノと呼ばれ、19世紀半ばから多くのピアニストや作曲家に愛されてきました。クロード・ドビュッシーは「ピアノ音楽はベヒシュタインのためだけに書かれるべきだ」と言う言葉を残しているほどです。
本公演は、入場無料・先着順(約300名)でどなたでも参加できます(ただし、未就学児童はお断りします)。
桜も終わり、新緑の映える大岡山キャンパスで、楽しいひと時を!
開催概要
日時 |
4月18日(月)17:30~開演(17:00開場、19:00終演予定) |
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場所 |
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出演者 |
杉原由希子(オーボエ)、坪井きらら(ヴァイオリン・日本フィル)、村田恵子(ヴィオラ・都響)、辻本玲(チェロ・日本フィル首席奏者)、原田恭子(ピアノ) |
参加方法 |
無料(先着順約300名、未就学児童の入場はお断りいたします) |
主催 |
東京工業大学大学院 理工学研究科工学系企画広報室 |
後援 |
日本フィルハーモニー交響楽団、国際フロンティア教育プログラム、リベラルアーツ教育研究院、世界文明センター |
プログラム
ベンジャミン・ブリテン 幻想四重奏曲op. 2(1932年)(ob, vn, va, & vc)
アンドレ・ジョリヴェ セレナード(1945年)(ob & pf)
休憩
フランシス・プーランク オーボエ・ソナタ FP185(1962年)(ob & pf)
ボフスラフ・マルティヌー オーボエ四重奏曲 H. 315(1947年)(ob, vn, vc, & pf)
出演者プロフィール
杉原 由希子(すぎはら ゆきこ)
愛知県立芸術大学音楽学部卒業。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程修了。
第99回高校生国際コンクール第3位入賞。愛知県立芸術大学卒業演奏会に出演。YAMAHA新人演奏会に出演。第76回日本音楽コンクール入選。09年東京芸術大学大学院在学中、チェンバーオーケストラ演奏会においてゲルハルト・ボッセ指揮、ハイドン作曲協奏交響曲のソリストを努める。2010年4月日本フィルハーモニー交響楽団に入団。室内楽では木管五重奏団、《アミューズ・クインテット》として活動中。2013年度より 三井住友海上文化財団契約アーティストとして日本各地のコンサートホールでコンサートを開催。2016年1月27日に白寿ホールにて第3回定期演奏会を開催。2015年1月、ソリストとしてモーツァルトのオーボエ協奏曲を小林研一郎指揮、日本フィルハーモニー交響楽団と共演。これまでに、オーボエを和久井仁、古部賢一、浦丈彦、小畑善昭、青山聖樹の各氏に師事。現在、公益財団法人日本フィルハーモニー交響楽団首席オーボエ奏者。
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- 他の出演者の経歴や曲目解説は、当日配布予定のプログラムに掲載いたします。
- 杉原由希子(日本フィル首席奏者)オーボエ・リサイタル 東工大コンサートシリーズ ポスター
- 日本フィルハーモニー交響楽団
- 杉原さん演奏 ラヴェル 組曲「マ・メール・ロワ」より 眠れる森の美女のパヴァーヌ(Youtube)
- 杉原さん演奏 ミヨー 組曲「ルネ王の暖炉」より 行列(Cortège)(Youtube)