2016年秋に行ない大好評を博した、リベラルアーツ教養講座「ワーグナー《ニーベルングの指環》のコスモロジー」(全5回)の続編を開催。前回同様、本学の山崎太郎教授が講師を務め、11月下旬に予定されている東京二期会の公演に照準を合わせ、一回完結でモーツァルトの歌劇「後宮からの逃走」をとりあげます。
上演に先立ち予習をしておきたいという一般の音楽愛好家のニーズにも合わせ、作品の形態、あらすじ、登場人物、見どころ・聴きどころを、音楽や映像も交えて、わかりやすく解説。さらにはこの作品をめぐる様々な解釈や演出の潮流を紹介しつつ、講師自身による最新の研究成果に基づいて、18世紀の地中海世界におけるイスラム圏とキリスト教圏の攻防という視点から登場人物の性格や歴史的背景に光を当て、従来、荒唐無稽なメルヘンと見なされてきたこの歌劇が同時代の政治や社会の状況と密接に結びついていたことを解き明かします。
開催概要
日時 |
2018年11月1日(木) 18:00 - 21:00(17:30開場) |
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場所 |
東京工業大学 大岡山キャンパス 大岡山西9号館 2F ディジタル多目的ホール |
受講料 |
一般1,000円、本学学生および教職員は無料 |
参加申込 |
講師:山崎太郎教授
1961年生まれ。東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院 教授。本学ではドイツ語の授業のほか、文系教養科目「オペラへの招待」を担当。専門はリヒャルト・ワーグナーの楽劇を中心とするドイツ・オペラの研究で、主要著書は「教養講座《ニーベルングの指環》―読む・聴く・観る! リング・ワールドへの扉」、アルテスパブリッシング)。近年はドラマトゥルグ(オペラ制作の学術アドヴァイザー)としても活動、2004年に日生劇場で行われた《後宮よりの逃走》公演でも、演出コンセプトの準備と打ち合わせに加わり、上演台本+字幕の作成、プログラムの執筆・編集に携わっている。
- リベラルアーツ教養講座「メルヘンと歴史のはざまで―モーツァルトの歌芝居《後宮からの逃走》解読」ポスター 表
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- ※
- 10月4日11:40 開場時間に誤りがあったため、修正しました。